庭ツク

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使って失敗した植物性有機堆肥の例

 

 

 

僕が実験している無農薬野菜の栽培方法では一般的には土に混ぜ込んで使う有機堆肥を畝のマルチングとして使用しています。

 

さらに実験に使用する有機堆肥は植物性の有機堆肥に限定しております。

 

今回は植物性有機堆肥についての失敗記録です。

 

僕が想定する植物性有機堆肥とは動物性の糞尿等が使われていない剪定枝や落ち葉、刈草や食品残渣から作られるものを指しております。

 

今回実験に使った植物性有機堆肥は近隣自治体公認で作られた食品残渣入りのものでした。

 

食品ロス等が問題視される中、食品残渣を再利用する形で作られる堆肥はSDGs等でも話題のものです。

 

この堆肥を作っている企業のHPでも畑の土に混ぜ込むことで土壌改善を行いつつ野菜が元気に育っている実例が示されており僕も利用することを決めました。

 

ここからは実験の経緯を説明していきます。

 

greenchallenge.hatenablog.com

 

2021年9月20日に庭のレイズドベッドで実験を開始しました。

このレイズドベッドでは2年間無肥料無農薬の自然栽培を行ってきて一定の実績があったベッドを植物性有機堆肥の無農薬栽培実験をするために改修しました。

レイズドベッドでの実験開始時の詳しいベッド作成手順は上記リンクで見ていただければと思います。

 

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問題の植物性有機堆肥をベッドに流し込んだ時の写真です

堆肥自体はしっかりと完熟しているようでとてもキメも細かく土の匂いも漂いとても上質なものと感じました。

植物性有機堆肥のマルチングは10センチ程度に設定しました。

 

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違和感を感じたのは水分を含ませてみた時でした。

堆肥を均したときに乾燥しすぎているように感じたので水を与えると堆肥が水をはじいたのです。

上の写真は水を弾いた堆肥を水を吸収させるために少し混ぜ合わせた後の写真です。

ところどころ水分を含んでいない部分が見て取れます。

 

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心配しながらもネギの干し苗とダイコンの種まきを行った後の写真です

かなり不安を感じながらも経過観察を始めることにしました。

 

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2021年9月29日の写真です。

ベッドをマルチングした植物性有機堆肥ががっちり固まっています。

少しづつ馴染んでいくことを期待していたのですがあまりよろしくない状況。

ネギの生育も悪くダイコンも発芽する気配も見られません。

 

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2021年10月2日の写真です。

植物性有機堆肥の硬化が進みネギ苗の半数が枯れました。

ダイコンの発芽の気配も全くなし。

 

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2021年10月3日の写真です
最初のベッドでのマルチングが10センチだったことが失敗の原因と仮説を立て、ほぼ同条件の隣のレイズドベッドの半分を改修して同じ資材を使いマルチングを5センチで再チャレンジ。

 

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植物性有機堆肥を均した後にニンジンとダイコンの種を撒きました

 

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種まきを終え仕上げに水を掛けた時の写真です。

完全に水を弾いています。

ここで、マルチングの厚さが問題ではなく使用した植物性有機堆肥に問題がある可能性が高まりました。

今回実験に使用した植物性有機堆肥は食品残渣を含んでいるのは周知していましたが想像していた以上に油分が多く含まれる堆肥であるように感じました。

 

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2021年10月6日の写真です。

最初のベッドでは堆肥の硬化が続いてネギ苗がどんどん枯れていきます。

ダイコンの発芽は全くなし。

 

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2つ目のベッドはこの状態。

少しづつ改善されていくことを期待していましたが変化が見られません。

 

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2021年10月15日の写真です。

初めのベッドでは堆肥は硬化したままの状態。

ネギ苗は衰弱傾向。

ダイコン発芽なし。

 

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2つ目のベッドです。

堆肥は固まりニンジンとダイコンは発芽しません。

 

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2021年10月18日の写真です。

堆肥硬化の傾向に変化が見られないため堆肥をスコップでほぐしました。

 

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2つ目のベッドでも同様に堆肥をほぐしました。

正直ここまで実験が失敗することは想定外でした。

 

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2021年10月25日の写真です。

前回から降雨等もありましたがほぐした後も状況が改善される気配なし。

 

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2つ目のベッドも同様に改善される気配なし。

 

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2021年11月1日の写真です。

全く改善される様子がないのでさらに堆肥をほぐしました。

 

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2つ目のベッドも同様に堆肥をほぐしました。

両ベッドともに発芽の気配なし。

 

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2021年11月10日の写真です。

その後も堆肥をほぐしながら観察を続けましたが進展なし。

ほぐしては硬化するを繰り返しました。

 

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2つ目のベットも同様の経過です。

 

残念ながらこの実験はここで終了。

植物性有機堆肥ならなんでも良いわけではないことを学びました。

油分の多く含まれるものはマルチングには適さないようです。

もちろん今回使用した食品残渣入り植物性有機堆肥も土に混ぜ込む通常の使用方法であればとても良い堆肥であることは間違いがないと思います。

一般的に僕の使い方が正しくないことは承知の上での話です。

あくまでも僕の実験している栽培方法に関しては適していないということをここに明記して記録を終わりたいと思います。