コロナ禍で迎えた2度目の春、母親はリハビリを続け少しづつではあるが一人で歩けるようになってきた。
妻の手術も無地に終わり退院して経過観測へ。
無力さを感じながら僕は何かに縋る様に無農薬栽培で野菜を作るためにはどうすればよいのか?を真剣に考え始めて改めて自然農を調べ始める。
知れば知るほど無農薬栽培で野菜を作るとなるとやはり自然農だと思った。
自然農の手法や理念に疑う余地はない
ただ、収量の問題を解決するためにはある程度広い圃場と雑草管理に費やす時間の確保が必要となると僕が実践できるものとしてリアリティーを感じることができなかった。
実家の周辺には栽培を行う畑はいくらでもあるが獣害問題があることと畑仕事をする僕の時間を捻出することが難しかった。
SDGsで持続可能な農業というワードが賑わいはじめ有機栽培の機運も高まる中、僕の中ではいろいろな葛藤が生まれる。
今の生活を見直してもっと自分の時間を家族へ向けるべきなのではないか?
時間が確保できないのは言い訳なのではないだろうか?
なにも踏みなせないでいる自分の無力さを痛感しながらただ時間が過ぎていく。
そんな時に目にしたのが未来志向で環境問題を訴える北欧の少女グレタさんだった。
つづく