庭ツク

オーガニックガーデニングはじめました

 

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【NoDig】無農薬栽培への挑戦と自然農と北欧の少女

 
コロナ禍で迎えた2度目の春、母親はリハビリを続け少しづつではあるが一人で歩けるようになってきた。
 
妻の手術も無地に終わり退院して経過観測へ。
 
無力さを感じながら僕は何かに縋る様に無農薬栽培で野菜を作るためにはどうすればよいのか?を真剣に考え始めて改めて自然農を調べ始める。
 
知れば知るほど無農薬栽培で野菜を作るとなるとやはり自然農だと思った。
 
自然農の手法や理念に疑う余地はない
 
ただ、収量の問題を解決するためにはある程度広い圃場と雑草管理に費やす時間の確保が必要となると僕が実践できるものとしてリアリティーを感じることができなかった。
 
実家の周辺には栽培を行う畑はいくらでもあるが獣害問題があることと畑仕事をする僕の時間を捻出することが難しかった。
 
SDGsで持続可能な農業というワードが賑わいはじめ有機栽培の機運も高まる中、僕の中ではいろいろな葛藤が生まれる。
 
今の生活を見直してもっと自分の時間を家族へ向けるべきなのではないか?
 
時間が確保できないのは言い訳なのではないだろうか?
 
なにも踏みなせないでいる自分の無力さを痛感しながらただ時間が過ぎていく。
 
そんな時に目にしたのが未来志向で環境問題を訴える北欧の少女グレタさんだった。
 
 
つづく
 
 
 
 

【NoDig】家族の大病で気付かされた無農薬野菜を作る意義

 
コロナ禍の春に行った無農薬無肥料ジャガイモ栽培実験が好結果で終わった夏に母親が大病で倒れた。
 
これまで大きな病気にも掛からずいつも元気だった母親。
 
一家は大混乱となり秋から始める予定だった実験計画を実行するどころではなくなった。
 
一命を取り留めた母親が病院から帰ってきたのは寒さを感じ始めた晩秋になった頃だった。
 
病院から帰ってきた母親は半身に軽い麻痺の後遺症を抱えリハビリが必要な状態。
 
元気に見えた両親も年齢的にいろいろ起きても不思議でもないことを思い知らされる。
 
食事も体に良いものを摂るようにいわれ家族みんなであれが良いとかこれが良いとかいろいろ調べて食に関して敏感になった。
 
ただこの頃は心配はしていたがまだどこかなんとなく遠い実家で起きていることという感じだったように思う。
 
年が明けて母親のリハビリが続く中、今度は妻に大病が見つかる。
 
青天の霹靂。
 
これには正直まいった。
 
たくさん話を聞いてもいろいろ自分で調べても不安しかなかった。
 
ただ、僕よりも妻のほうが不安なんだと言い聞かせ自分にできることを全部やろうと決めた。
 
病気やお世話になる病院選び、日々の生活の対応などを考えて実行する。
 
そして食を真剣に考えて見直すことが始まった。
 
調べていくうちに今まで自分がどれだけ食に対して無知だったかを思い知らされる。
 
野菜とかは海外産よりは国産がよいし、オーガニックは無農薬の高級品でしょ?くらいしか思っていなかった。
 
知ってるつもりとはなんとも怖いことか。
 
特にこのオーガニックに関しては無農薬野菜だとばかり思っていたがそうではなかったことには驚いた。
 
しかも国内のオーガニックは海外のそれよりも基準が低いとか。
 
日本なら大丈夫とか、思っていた無知な自分が少し恥ずかしくなった。
 
しかし日本のオーガニックがダメで無農薬だから全部良いと言うわけではないのだろうが、僕は妻や家族がより安全と思われる栽培方法で少しでも多くの野菜を作ろうと思った。
 
なんとなく良さそうだから無農薬で行っていた家庭菜園だったが、僕の中で無農薬栽培で野菜を作る意義が芽生え無農薬栽培の挑戦へと変化していった。
 
 
つづく
 
 
 
 

庭づくりの記録 雑木の庭の風景2021年9月

 

 

初秋の涼しい風が吹き始めました

 

猛暑を乗り越えた雑木の庭は実りの季節に向かいます

 

 
 
 
 
 
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【NoDig】無農薬無肥料じゃがいも栽培実験開始、そして計画は中断する

 
獣害問題を知り先の見えない状況ではあったが母親の提案もあり実家の庭で無農薬無肥料ジャガイモ栽培実験をはじめた。
 
当初の予定では実家の周辺の畑を借りてジャガイモ栽培を行う予定でいた。
 
僕の家から実家へは少し距離があるので来れて月に1~2回程度
 
遠距離栽培を可能にするためにできるだけ栽培工程を省くことを考え、土寄せを行わずに済む方法としてジャガイモのポット根出しを試みる
 
ジャガイモのポット根出しとは、土に還るポットに芽出し用土を入れそこに芽出しした種芋を植え付け10センチ程度の苗にしてから畝に苗の頭頂部が少し出る程度に埋めるように植え付け、土寄せは行わずに栽培中は雑草の管理のみで収穫を待つ。
 
もちろん無農薬無肥料栽培。
 
春植え秋植え共に気温が穏やかになるまで畑へ植え付けを行わず苗で管理ができるので気候等の影響を受けづらくなるメリットもあると思われる栽培計画。
 
春植えでの実験からスタートとなったので2月から芽出しをはじめ3月にポットに移植、4月下旬に畑へ植え付けた。
 
収穫は梅雨に入る前に行ったがまあまあの収量
 
大きさが小さめだったので植え付ける前に少し芽欠きを行った方がよかったかもしれない。
 
今回のジャガイモ栽培期間で実家に行った回数は畑作り、植え付け、収穫の計3回
 
それでいてこの結果は遠隔栽培計画としては十分に成功だと感じた。
 
秋栽培ではいくつかの工程を調整して貸してもらえる10坪程の畑でも獣害対策も模索しながら実験しようと考えていた。
 
しかし、コロナ禍の夏に母親が突然大病で倒れる。
 
家族はてんやわんやとなり計画は中断された。
 
 
つづく
 
 
 

【NoDig】想像を超えた獣害被害と無農薬無肥料じゃがいも栽培実験

 
実家周辺の多くの農地が耕作放棄地となった大きな原因は獣害であった。
 
実家の近くで高速道路の建築が始まると今までもあったタヌキやハクビシンの被害に加えて山にいたのであろうシカやイノシシが下りてきて田畑に入るようになった。
 
田畑で育てた野菜はことごとく荒らされ作物を作ることが出来なくなったということらしい。
 
イモ類などは格好の標的とのこと。
 
この獣害は正直想定外だった。
 
じゃがいもが作れないなら畑を借りても意味がない。
 
落胆した僕に庭で家庭菜園をしている母親が、
 
『うちの庭でじゃがいも作れば?』と提案してくれた。
 
どうやら実家の庭の菜園には獣害被害が出ていないらしく栽培は可能とのこと。
 
しかも普段の世話は母親が手伝うので、植え付けと収穫だけ実家に来れば良いと。
 
思い返せば、僕の家庭菜園はうちの庭に母親が無理やり植えた苗を文句をいいながらイヤイヤ育てたのが始まり。
 
今思えば母親からは前のめりで野菜を栽培しようとしている僕を感慨深く感じたのだろうと思う。
 
母親から近くの知人で自然農のようなやり方で家庭菜園を拡大し農家を目指している人がいることを教えてもらい話を聞くことができた。
 
やはり獣害は厳しく、まともに作れる野菜が限られると。
 
ネギ類の香草系、ニンニクやショウガなどの薬味系の野菜ならできること。
 
畑なら貸すからいろいろ試してみたらどうかと10坪ほどのスペースを準備してくれた。
 
じゃがいもを栽培する方法をみつけられないなら利用することもないかもしれないと思った。
 
ただ、人の優しさと関わり合いの大切さ、そして実家周辺の自然を感じることで僕の中でなにかが変わろうとしていることを感じた。
 
そして僕は解決策を見つけられないまま実家の菜園での無農薬無肥料じゃがいも栽培実験をはじめる。
 
 
つづく
 
 
 

【NoDig】実家の周りの耕作放棄地と芋を作るための無農薬無肥料栽培計画と獣害被害

 
連作障害の対策に目星をつけた僕はじゃがいも栽培の計画をはじめる。
 
連作障害がキツイとされるじゃがいも栽培。
 
狭い庭の家庭菜園では作りたくても躊躇する野菜の一つでした。
 
連作障害の対策が可能でもスペースの問題も。
 
そこで、実家の周りに耕作放棄地がたくさんあることを思い出し実家へ相談に行く。
 
その頃ガーデニングも楽しくなってきており漠然とおしゃれで景観のよい菜園、庭のような畑ができないものか?と考え始めてもいた。
 
実家へは車で1時間30分前後の距離があり頻繁には行けないが手間を掛けずに栽培できる野菜ならできる!と考えてのことだった。
 
僕が考えた遠方地でのじゃがいも栽培計画は、
 
不耕起栽培と言う名の放置栽培
 
連作障害対策の為の無農薬無肥料栽培
 
念の為の連作障害対策として、畝を2つ建ててサツマイモとの輪作
 
植え付けと収穫以外は月に1~2回程度、雑草管理をすればよいかな?くらいの楽ちん栽培計画。
 
そう、この無農薬無肥料栽培はよく言えば自然農的栽培だが、実際のところは手間を掛けずに栽培するための手段としてのことだった。
 
実家で父に相談すると、そんなのうまくいくはずがない!と一喝される。
 
そして実家周辺で耕作放棄地になってる理由が高齢化とそれよりも深刻な獣害の発生であることを聞かされる。
 
 
つづく
 
 
 
 

【NoDig】狭い庭で行う無農薬家庭菜園の連作障害問題

 
まずはじめに僕は慣行的な栽培方法で行う農業や家庭菜園またはガーデニングを非難や否定するためにいろいろなことを書き残しているわけではないという事をお伝えしておきたいと思います。
 
バーク堆肥マルチングを利用した自然農的無農薬家庭菜園によい感触を得ていた僕が次に考えたのは連作障害問題
 
一般的に連作障害の対策としては、
 
計画的輪作を行う
 
牛糞堆肥や石灰を多めにすき込んで耕す
 
連作防止資材を利用する
 
などなど。
 
しかし狭いスペースで毎年作りたい野菜があると輪作は現実として対応が難しい。
 
たい肥や石灰、連作防止資材に関しては自然農的無農薬家庭菜園を目指す僕には畑を耕すことが解決策になるとは根拠もなく疑問に。
 
まずはプランター栽培の活用を考える
 
プランターなら毎年土を入れ替えるので連作障害とはそもそも無縁。
 
問題は毎年プランターを作り直さなければならない手間と使用済み土の処理問題。
 
問題点はあるものの連作障害が問題となる野菜のプランター栽培を試験的に始める。
 
また、庭の菜園スペースに関しては連作障害について向き合って考える。
 
自然農では不耕起で肥料などをあまり使用せずに栽培を続けることで連作障害があまり発生しないということが多く情報としてあがってくる。
 
要は、自然の力を人間が邪魔しなければ毎年植物は育つという事なのだろうということは初年度の成功体験もあり何となく理解できた。
 
それと、実は初年度からダメもとで同じ場所で同じ野菜を栽培していて収量こそそこそこではあるが特段問題もなく栽培できている。
 
連作を可能にするのは無農薬で生態系を構築すること。
 
生態系を構築するためには余計に肥料を使って招かざる生態系を呼び込み過ぎないこと。
 
要は、土壌の環境を自然な状態に戻しそれを維持して育てられる植物や野菜を栽培する。
 
植物や野菜が雑草のように強く育つ環境を作ることが連作障害対策になるのではないかと僕は思います。
 
ここまででいろいろなことを体験して問題が起きるたびに考え実践してきたわけですが、一つ一つの点は繋がるものではなくなんとなく漠然と考えていたように感じます。
 
ただこの後、僕の周りでいろいろなことが起こり、『生きる』という事を改めて考え直す機会が訪れました。
 
 
つづく