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オーガニックガーデニングはじめました

 

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無農薬栽培を行うための環境再生型栽培【NODIG】という手段

 

 

 
環境再生型栽培【NODIG】ノーディグという手法で無農薬栽培を実験中です。
 

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環境再生型栽培【NODIG】ノーディグとは海外で行われ始めている環境再生型農業(NOTILLやNODIGと称されている農法)というのもでオーガニック栽培の一つの栽培方法です。
 
日本ではまだあまり馴染みのない栽培方法ですが、海外の各地では環境問題対策になる可能性がある栽培方法としていろいろな試みが行われています。
 
現在日本のSDGsで目標として挙げられているのは環境保全型農業です。
 
文字だけ考えれば環境保全型農業とは、これ以上農業で地球環境を悪くしないように現状を維持しながら農業を継続しましょうと言っているように僕には思えます。
 
対して環境再生型農業のそれは、農業を行うことで地球環境を改善させる可能性がある農法として海外の多くのオーガニックファーマーが試行錯誤で実証を行い地球環境の研究者の方々が検証を行っているものです。
 
アパレルブランドのパタゴニアが農業を通じた環境改善に取り組みリジェネラティブ・オーガニック農法という無農薬コットンの栽培を行っています。
 
海外の国々では環境再生型農業を促進するために多くの支援が始まっています。
 
まだまだ検証途中の栽培法ではありますが僕にはとても魅力的にそして可能性を感じました。
 
さて、僕は2021年9月下旬から実家の近くに畑をお借りして環境再生型栽培【NODIG】の栽培実験を始めています。
 

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実験の内容としては海外で言われるコンポストを植物性有機堆肥で代用し栽培を行っています。
 
畑全体をダンボールマルチで被い、野菜を植える畝スペースを植物性有機堆肥、畝間の通路スペースをウッドチップでマルチングして栽培を行います。
 
NODIGもNOTILLも直訳すると不耕起栽培というように畑を耕すのではなく植物性の有機物を畑に乗せていくイメージです。
 
理論的には雑草を防ぎながらも畑に微生物増え土壌が豊かになり野菜が強く育つようになっていくと言われています。
 
無農薬栽培なら自然農法とも考えましたが、僕が選んだのはこのNODIG栽培です。

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この実験を始めてから一か月ほどたちますが週末農業的な生活にも少しづづ慣れてきたところです。
 
週末農業的なというのは、僕が毎週末に畑仕事ができているわけではないからですが。。
 
自然の中での畑仕事は肉体的な疲労はあるものの心は癒されるように感じています。
 
NODIG栽培の畑づくりをして感じることは畑を作っているというより森を作ってるような不思議な感覚になります。
 
作業の進捗具合としてはお借りしているスペースで計画している1/5ほどで栽培が可能な状況となっております。
 
初期の作業工程が多くなることは予測していましたが、当てにしていた近隣自治体で作られる植物性有機堆肥の確保が思うように行えず来春を目標に畑の完成を目指すことにしました。
 
計画しているベット数は全部で15ベット、現在3ベットが完成しました。
 
完成したベットから栽培実験を始めています。
 
1つ目のベットにはホーム玉ねぎを植え付けました。

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植え付けて一か月経過しましたがしっかりと根付き始めているように思います。
 
2つ目のベットにはニンニクを植え付けました。

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こちらも一か月ほど経過し少しづつ芽が出始めました。
 
3つ目のベッドには葉物やさいの苗の植え付けと種まきをしました。

 

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こちらは2週間程度経過したところで苗は元気に育ち種まきした野菜も発芽を始めています。
 
植物性有機堆肥の一般的な使い方は土に混ぜて利用しますがNODIG栽培ではダンボールマルチの上にそれを乗せるので栽培している野菜は植物性有機堆肥100%の状態でもここまでの状況では育つことが確認されました。
 
葉物野菜には一定の虫食いも確認できますが農薬は使わずに経過をみていこうと思います。
 
ここまでで僕がNODIG栽培を通じて感じることは、
 
植物性有機堆肥は土壌に混ぜなくても野菜栽培に利用できるということ。
 
堆肥を土壌に混ぜることによって土壌中の微生物のバランスを保てなくなる可能性があること。
 
野菜を植物と同じようにガーデニング的なアプローチで行えばよいということ。
 
肥料を使わなければ土壌内の微生物のバランスが保たれ連作障害を意識する必要がないかもしれないこと。
 
微生物のバランスを保つことで野菜が強く育ち無農薬栽培が可能となるかもしれないということ。
 
雑草を生やさなくても土壌中の微生物を自然に増やせるかもしれないということ。
 
この実験で得られる経験は庭づくりにも活用できるものだと考えています。
 
これからもNODIG栽培実験を通じて感じたことをアップデートしていきたいと思います。
 
 
つづく